◇〚サワラビ〛抹茶碗◇
石走る
垂水の上の
さわらびの
萌え出づる
春になりにけるかも
万葉集巻八 1418
岩の上を流れ落ちる
滝のほとりに
早蕨(さわらび)が芽を出している
待ちに待った春が
とうとうやってきたのだ
早蕨とは芽が出たばかりのワラビのこと。
天智天皇の第7皇子
志賀皇子(しきのみこ)が
滝のほとりに小さく芽吹いた
早蕨をみて詠んだ詩歌です。
奈良の時代から
千年の時を超えても
春の訪れを喜ぶ気持ちに
変わりはないことに驚きます。
楽焼抹茶碗〚サワラビ〛に描かれたのは
やわらかな鶯色の春靄のなかに、
芽吹いたワラビ。
2本の線のみで
描かれたワラビは
生命の息吹を伸びやかに表現し、
シンプルな構図でありながら
自然と調和する贅沢なひとときへと
見る人使う人を誘います。
お部屋にお茶席に
心躍る春の気配をもたらす
イッピンです。
ご自分へのご褒美に、
大切な方への
贈り物にも大変おすすめです。
ぜひこの機会にお求めください。
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