萬福堂楽入
この作品は、当代「萬福堂楽入」が、伝統的技法を駆使して作陶したブランドで、当家の最高ブランドとして、主に各地百貨店美術画廊などでの個展で発表・販売しております。
「萬福堂」は建仁寺黙雷老師に当家3代前の当主が家号として授かりました。
(詳しくは「吉村楽入とは」をご参照下さい)
この扁額(上の写真)から陶印を作り、自筆の楽入のサインを配することにより、自作の証としております。
特にこのブランドの抹茶碗は、楽独特の「ひねり成形」「引き出し焼成」にこだわり、二度と同じ物が出来ない設定の上、唯一無二の作品を目指しております。
陶土は祖父の代から所蔵している土に、現在の土をブレンドし、独特の素地色や手触りを求め、釉薬は現在では入手困難な「加茂川石」や「黄土」を使用して多彩な色調を目指しております。
各お家元様のお好み物など、当主として製作するべき作品にも、この萬福堂印を使用しております。
萬福堂楽入作 紅楽茶碗「桃源郷」
勅題「実」に因み、桃の形をした茶碗でございます。
萬福堂楽入作独特の「紅楽」の窯変をご覧下さい。
黒楽白釉掛分茶碗
この茶碗は、還暦を迎えた令和元年、まだまだ躍動感のある作品を作りたいと思い、下部を釉抜きして、白釉と黒楽釉を流し掛けした作品でございます。
白楽水指
薄い紅色に発色する土を使い、ほのかな緋色を求めて作陶した水指。
ひねり成形ならではの非対称の器形をお楽しみください。